アスペルガー娘の保育園登園 うまくいった実践記録

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先週の金曜日から今週の火曜日まで風邪でダウンしていた娘(3歳8ヶ月)。40度を超える熱が出たり、熱性けいれん(二回目)を起こしたりで深夜2時頃に病院にお世話にもなりました。

今日(木曜日)からようやく保育園に再登園というところ。懸念していたとおり登園を嫌がったけれど、それなりにうまく対応できたので記録しておこうと思います。

 

父「よしっ、ご飯も食べたから、お布団の部屋で追いかけごっこしようか?」
娘「しょくぱんまんのかくれんぼするー」

 

ここしばらくの自宅療養で保育園登園することが頭にない娘。登園にむけていつもの流れに落とし込もうとしましたが、残念ながら乗ってくれず。しかし、基本は娘の意向に従って、別のアプローチで満足メーターを上げることに。(満足メーターについてはこちらを参照)

娘のやりたいことをすぐに叶えてあげればあげるほど、その分だけはやくこだわりが取れる。そういうわけで、しょくぱんまんのかくれんぼ遊びも終えたところでリマインド。

 

父「そういえば、今日は保育園の日だね」
娘「保育園行かない!」
父「そうかー、いまは行きたくないんだね」
娘「今日は保育園行かない日!」
父「そうかそうか、行きたくないんだね」

 

案の定というか娘が拒否反応を示したので、まずは娘の気持ちの受け入れを行う。いろいろ考えてしまっているのだと思うけれど、娘が固まってしまっていたので、様子を見計らって、その場で追いかけごっこを開始。

 

父「タラッタラッタラッタ、うさぎのダンス~♪」
娘「キャー!」

 

保育園に行きたくない気持ちが凝り固まらないように、楽しいことで気持ちを埋めてしまう。その場にちょうどマットがあったので、追いかけごっこから手を取り合ってぴょんぴょん飛び跳ねる遊びへ移行。

疲れてきたら(というか、すぐに自分が疲れる(笑))抱きかかえてゴロゴロ転がる。なるべく満足メーターをあげるように頑張る。

 

この時点で保育園に行くならば出発予定時間の5分前。そろそろ、流れに乗らないか少し強めに探ってみる頃合い。

 

父「そういえば、トイレがまだだったね」
娘「トイレ行かない!」
父「いいよー、トイレ行きたくなったら教えてね。パパはトイレに行きたくなってきたから、トイレに行くね」

 

「トイレに行って、家から出発」という一連の自然な流れに持ち込みたいけれど、たいてい声掛け段階では拒否される。ここでも娘の気持ちを受け入れて、それとは別に自分が行きたくなったからという理由でトイレに行く。トイレという場に近づくことが重要。

 

父「あー、チッチしてすっきりー。あっ、そういえば、ジージはいるのかな?ジージーって呼んでみて」
娘「ジージー!」
…(しーん)

 

娘が家にいてやることといえば、義父と遊ぶこと。ちょうど今日は朝から外出しており、義父がいないことを娘に確認させる。これで家にいる楽しみがだいぶ薄れるはず。

 

父「ジージ、いないみたいだね。今日は黒(平日)の日だから、パパもそろそろお仕事に行かないとなぁ~」
娘「パパー、だっこー」
父「はいはい、おいで」

 

だっこを良い機会に、何食わぬ顔で娘をトイレに連れて行く。このとき娘の意志を確認しないことが重要。聞いても、あまり深く考えずに先ほどと同じ反応(拒否る)をするのはわかっているので、聞いたところで仕方がない。

 

娘「チッチ、しー」
父「はい、上手にできたねぇ」
娘「今日はお迎え何時かな、3時?」
父「もっと早くお迎え行くはずだよ。11時だね」
娘「早いほうがいい」
父「いいよー、ママに早くお迎えに来てねって伝えておくね」

 

幸いにして、トイレの途中で保育園に行く前提での話になったので、そのまま話を進める*1。パンツとズボンを履きやすいように置いておいて、娘がパンツとズボンを履いて、その流れで玄関から出発。

 

自転車で向かう間も、久しぶりの保育園なので少し緊張気味。登園中に保育園での生活を考えさせても仕方ないので、天気や列車の通過などを指さしたり、歌を歌ったりして気を紛らわせる。

 

保育園の見送り時には、残念ながら娘の一番のお気に入りの先生が出迎えてきておらず、別の先生だったので、少し娘がぐずった。でも、二番目にお気に入りの先生が来てくれたので、なんとか泣かずに見送りが完了できた。

 

※今日の反省点

義父がいないことがわかっていたので、もう少し娘に提案の形で伝えても良かったかもしれない。

具体的には「お家で遊んでもいいし、保育園に行ってもいいよ。好きなようにしていいよ」と提案して、娘の意思で「保育園に行くー」と言わせられたら、もっと良かったと思う。まあ、拒否られたときには諸刃の剣なので、なかなかそこまで言う勇気がないけれど…。

 

あと、今日は娘も前向きになってくれたけれど、どうしても嫌がっているときは無理を通さないようにしないといけない。なかなか、それを見極めるのは難しい…。

*1:正確には保育園に行きたくなったわけではないと思う