アスペルガーって、視覚や聴覚といった入力の問題じゃないかと、ふと思った。

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アスペルガーって、脳機能の偏りという出力側の問題ではなくて、視覚や聴覚といった入力の問題じゃないかと、ふと思った。

 

それも、静的なものを見たり、一つの音に集中して聞くのは出来るけれど、動的なものを見たり、複数の音から聞き分けるのが苦手というもの。それで、入力に支障があるから、出力(どう解釈して、どう行動するか)が普通の人とズレてしまう。

脳自体には、普通の人と同じ機能が備わっているかもしれないけれど、入力系統が制限されてしまっていたら、特定の脳機能しか使われないことになって、結局アスペルガーの人特有の「脳機能の偏り」が顕在化してしまうのではないか。

 

触覚に関しては、「触覚過敏」という名前が付いているけれど、視覚や聴覚については発達障害で述べられることが少ないなぁと思っている。まあ、定型側は発達障害者も同じものを見たり、聞いたりしていると思っているから顕在化してないのかな?逆も同様だけど。

 

アスペルガーの人からすると、定型が見ているように視覚に入ってきた風景が連続して見えないのかもしれないし(見ているものがコマ送りのようになっているのかも)、焦点の絞り機能に問題があるのかもしれない(全体→部分→全体→…の切替がうまくいかないなど)。

同様に、聞こえる音が無数に織りなすように押し寄せているのかもしれないし(全ての音に意味をつけようとしたり、全ての音を無視したり)、特定の周波数や高低に問題があるのかもしれない(低い音が聞き取りにくく、相手の話し言葉が飛び飛びに聞こえてしまうなど)。

 

なんにせよ、これまでは「出力」側をどうにかしようとすることが多かったように思うけれど、「入力」側についてももっと研究がなされると良いなと思う。こういうものこそビッグデータを活用してもらいたいところだなぁ。

なんで思いついたかというと、乳幼児健診で動的な視力・複数音の聞き分けについては検査されないからなんだよねー。だから、気づかれずに、みんなもそういうものだと思って、ずーっと過ごしてしまうんじゃなかろうか。当事者の方のご意見も聞いてみたいところですね。