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アスペルガー娘の子育て指針『自己肯定力を身につけてもらう』

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子育てをしていて思うのは、自己肯定力はそれまでの経験に由来しているんだろうな…ということです。いまの娘(3歳半)を見ていると、アスペルガーであることが自己肯定・自己否定に直接影響していないのが、わかります。

 

彼女のもつエネルギーは他の子とたいして違いはありません。活発に走り回るし、歌もよく歌う。いまのところ定型発達との違いは、感情が絡むコミュニケーション以外では目立ちません。

 

しかし、どうしてもアスペルガーの特性や、娘のこれまでの行動パターンを考えると、他者との認識のズレから「うまくいかない」経験をしがちになるでしょう。

この「うまくいかない」→「自己否定」の頻度が、自己肯定の経験を上回ってしまうと、自己否定的なモノの見方が定着してしまうと思います。

 

そうなるとエネルギーが内部に向かうようになる。たとえば「これはやってもいいのかな?」「どう話すべきなんだろうか?」などなど。そうしてアウトプット量が乏しくなり、余計に「自分はダメな人間」と見なすようになってしまうことが予見できます。

 

これを避けるために、まずは一番身近な親が「常識という枠」を緩めることが最低限必要なことだと思っています。枠内に子どもが入ってくるまで緩めるわけです。

  • 時計の読み方を教えようとして嫌がられても気にしないで受け入れる。短期的にどうこうしようとせず、気長に取り組む。
  • 色粘土をすべて混ぜてしまっても、おおらかに笑って済ませる。新しい粘土を買う。(混ぜてしまった粘土ではもう遊ばなくなるけれど、それはお金で解決できること。)

※ひとつずつの事象は普通の定型発達の子にもよくあることですが、うちの娘の場合は連続しておきるのが、対応する親としてしんどいところ。だからこそ、まわりには複数人の家族がいたほうがいいと思っています。

 

加えて、まわりの関わる大人にも、ある程度ご配慮をいただくようにお願いすること。アスペルガーであることを何も言わないと、どうしても「しつけがなっていない」と思われがち。

加えて、親切な方は親にかわってしつけを教えようとしてくれます。が、それはありがた迷惑にしかなりません。いわば、弱視の人間に、健常者と同じように見る練習をさせるのと同じだからです。

そもそもの脳機能が未発達では、できないことはできないのです。挫折経験を増やし、自己否定に傾かせるだけなのです。他人からの善意を空回りさせないためにも、あらかじめご理解いただけるように、親は努力する必要があると思っています。

 

娘はこれからお友だちとのコミュニケーションでしんどい思いをするでしょう。でも、本当に字面通りしんどいのは娘です。親は替わりになることはできません。だからこそ、娘が自己肯定を維持できるように出来ることをやっていこうと思っています。

 

追記

「場の空気」「相手の感情」がわかりにくいのが、アスペルガーの特性です。これは脳機能の偏りと表現されます。で、脳は大人になるにつれて発達するので、すこしずつ改善されていくわけです(勝手な想像ですが)。

しかし、昨日今日といった短期ではベースラインはどうにもなりません。だからこそ、ベースラインが十分に上がるまでの間(成人する頃まで)は、親が環境を整えて、自己肯定経験を増やせるようにしていくことが大切なのだと思います。

 

理想は id:nanaio さんのところのお子さんのように、何か一芸に秀でる育て方をすることです。こういうのってアスペルガーの子どもを持つ家庭の「希望の星」なんですよね。

nanaio.hatenablog.com