妻がアスペルガー症候群で、自分がカサンドラ症候群気味になってるとわかったら、とても気が楽になった
娘(3歳半)の育児を含めて「しんどいなー」と思うことが多かったので、公的機関がやってる子育て支援カウンセリングにこれまで何度か相談(というか愚痴)に行ってました。
で、今回カウンセラーの方とのやり取りで、妻がアスペルガー症候群であることに気づき、自分がカサンドラ症候群気味になっていることがわかって、とても気が楽になったんです。
それはなぜかというと…
これまで妻に対して「こんなに育児だけでなく家事全般に協力しているのに、どうしてそんな人の気持ちを逆撫でするようなことをするのか」とイライラしていました。
妻に悪気はないことはわかっていたのですが、それでも「普通はもっと配慮をするだろう…」と感じることは、それこそ毎日のようにあったんです。
しかし、それを訴えると妻は自分自身を責めてダウンしてしまう。自責がひどすぎて、周りを寄せ付けないほどのマイナスオーラを出す。3、4日して指摘されたことを忘れていくにしたがって、徐々に回復してくる。これがいつものパターンでした。
困ったことに、妻のなかに「またうまくいかなかった…」というダメな経験だけが残って、こちらの訴えは波風だけ立てて、何の役にも立たないのです…。
しかも、娘は母親の機嫌が悪くなると、不安定になり、どうしても愚図るようになります。妻がダウンしているので、その子どものケアもプラスアルファでしなければいけなくなります。
さらに、こういう窮状を第三者に愚痴っても、あまりにも「普通ではありえない」ため、なかなか理解してもらえないというおまけ付きでした。
こういう経験を繰り返すうちに、自分が我慢しなければいけない、自分さえ我慢すればいいんだという気持ちになっていました。(これぞ、まさにカサンドラ症候群にかかっている人の心理!)
でも、そんな人生をずっと送るのは嫌だという気持ちもあって…。そんなこんなで、離婚という二文字がいつも頭をよぎっていたわけです。(もちろん子どもの養育を含めて、将来のことを考えると軽々と決められません。だから余計悩みがループしてしまうのです…)
それが、妻がアスペルガー症候群で、脳機能に偏りがあるとわかって、だいぶやわらぎました。そもそも「相手は見えてる」と思っていたものが、「相手は見えていなかった」のだとわかれば、これまでのスレ違いの合点もいきます。
「こんなひどいことをするのは自分に対する嫌がらせなんじゃないか…」という詮索もしなくてすむようになったんです。
もちろん、改めて振り返ってみると娘にもアスペルガー気質があるようなので、それにも対応していかなければいけません。これまでとは育児のアプローチを変える必要があるのに気付かされたことも新たな発見でした。
それでも適切な現状認識ができたことで、ずいぶん対策がたてやすくなったと感じています。これからどうなるかは、まだわかりませんが、後悔のないようにやれることはやっていこうと思います。